愛しか、ない。

娘達はよく「私が死んだらパパとママは悲しい?」と聞いてきた。

そんなことは当たり前だし、本人達もまさか本気で死のうなどとは思っていないだろうが、そう思えば自分にも心当たりがある。自分が死んだら家族は悲しむだろうか、友人は葬式で泣いてくれるだろうか。若い頃はそんなことを何度も思ったことだ。

誰もが愛されたい、必要とされたいと思っている。

ごく自然な愛情の確認だと思う。娘達には「そんなこと考えちゃだめだよ」という答えと同時に思いっきり抱きしめる。悲しくて悲しくてどうにかなっちゃうよと自分の気持ちを伝えても伝えきれない、すべての想いは言葉にできないけれども精一杯表現するしかないじゃないか。

昨日「貧困とスマホと薬物、性犯罪 」は普段の数倍のアクセスとなった。コメントも多くいただいた。有難いと思うと同時に、皆さん気になるのだろう。何がって、それが我が子にふりかかる恐怖をだ。

うちの子はそんな危ない場所には近づかないし、友人関係だって良好だから、という親御さんを脅かすわけではないが、少し認識が甘いと思う。以下の表は総務省が発表しているグラフだ。薬物使用を誘われた相手の内訳だ。

https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikou/hikou04.htm

ドラマや映画のように暴力団関係者や密売人、外国人からなどというのはほんのわずかであり、そのほとんどは友人や先輩なのだ。これは少年院に入所した子らからの聞き取りだから、その他の子達にまで広げれば実情は恐るべき数字になるだろう。

また、私のツイッターのフォロワーの方からのこのようなご意見をいただいた。ご本人から掲載の承諾を得ているので、ここに掲載する。

出会いは学校や大学、またはバイト先、あるいは塾・予備校なのかもしれない。

昨日も少し書いたが、大学時代、私にLSDを勧めてきた人もごくごく普通の人であった。これを飲むと色彩がはっきりするぜ、信号なんかキラッキラだよと運転中の私に差し出した。無論、断った。

もう時効だから正直に書くが、1度目の大麻は中学校の先生だった。中学校を卒業して大好きだった美術の先生の家に仲間数人で遊びにいくことになった。美術の先生らしく家の中は凝っていて、見たこともないようなステレオのアンプとスピーカーが印象的だった。だいぶ和んできた時、その先生がふと「お前ら、こういうの知っとるか?」とタバコらしきものを出してきた。タバコかと思ったら「これな、大麻」といって吸い出した。私はやらなかったが友達はやった。それ以来、その先生とは会っていない。

薬物に限らず、この手の話をすると「武勇伝」を語る輩が必ず出てくる。薬物をやるとこんな感覚になるんだ、知らないくせに語るなと。

が、そんな経験ないに越したことはない。人生にそんなページはいらないのだ。これだけ情報が氾濫し、危機が身近に迫っている現代において、そのような経験をしないことこそが尊い。不良がたまにいいことすると称賛されるが、日々を平穏で何事もなく平和に過ごすことは、なんの努力もせずに手にできるものではないのだ。

しかし、危機はすぐそこにあるかもしれない。では、どうするか。

愛しか、ない。

愛情しかないと思う。親にできることは愛することしかできない。実際の抑止力はおそらく親友と呼べるような存在の方が大きいかもしれない。だけれどもいざとなった時、ほんの一瞬でも親の顔が思い浮かべれば、何かの支えになるかもしれない。親が目一杯愛情を注ぎこむことで子供も自分の存在を知り、自分を愛することができる。

そんなのその場になったら忘れちまうよ、とそれもまた現実かもしれないが、あきらめたらますます孤立し支えがなくなる。親は自らの愛を信じて、日々生きていくしかないのだと思う。

最後に余談になるが、私のごくごく近しい親類が去年まで少年院に入っていた。ぜひ知っておいてほしいのは、彼ら彼女らは刑期という罪を償う期間を経てきたということだ。新しい出発を心に決めて出てきたのだ。それを蒸し返すようなことはしてはならない。それが結局は孤立を生み、再発を促す。自分は正義だからと、罪は罪なのだからと、徹底的に排除したい気持ちもわかる。が、その刃が絶対に自分に跳ね返ってこないという保証はないし、自分もまた常に法を犯し加害者となる可能性があるということを忘れてはいけないと思う。沢尻は大馬鹿者だが、法的・社会的制裁を受けたそれ以上のことを我々は追及すべきではないと、私は思う。

もし私の子が法を犯すようなことがあったら、誰もいないところでぶん殴り徹底的に話し尽くすが、外に向けては誰に何といわれようが守る。すべては親の責任だと。あの親にしてこの子ありと言われて上等だ。子に向くバッシングが少しでもこちらにそれるなら本望だ。何があっても自分の子は自分で守る。

https://sagamihara.keishoseminar.com/

投稿者: keishoseminar

中学受験・高校受験「慶翔ゼミナール」 相模原市中央区相模原2-12-21 JR相模原駅 南口から徒歩5分、住宅街にある学習塾です。 自宅1階を改装し、妻と2人で全塾生を指導します。 今年で開塾18年目となります。朝塾、やっています。

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2件のコメント

  1. 自分は、愛を注いであげて
    いられるか?怒ってばかりで『どうせ』と思われているのでは?いつも不安です。反抗期で敵視されているようで悲しくなるけど
    想っているから怒る❗と
    言い続けています。
    怒らなくて済めばよいのですが… (((^^;)
    無関心になることが一番
    ダメだと思っています。

    1. いつもありがとうございます。
      おっしゃる通り、無関心はいけませんね。

      最後は親しかいないです。
      そして、親にとっても最後は子しかいません。
      本気であれば必ず届きます。

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