貧困とスマホと薬物、性犯罪

無料塾「淵野辺つばめ塾」でお手伝いをさせてもらっている。すでに3年近くたった。

その中でいくつか思ったこと、学んだことを書こうと思う。つばめ塾は貧困家庭が対象だ。ただし、通塾できる要件は収入証明などは必要なく、有料塾に通っていないこと。この一点だけ。

貧困家庭が対象なのだから、ひどく貧しい家庭の子が集まっているのだろうと想像する方もいるかもしれない。食べるものも不自由だろうから少しやせ気味で服装もみすぼらしい。車も持てず、旅行にも行けず、多くの子が持っているスマホも持つことができず仲間外れになっている…etc。

すべて間違い。的外れもいいところだ。戦後の貧困とは違う。現代の日本における貧困は「見えない」のだ。だからこそ、闇が深い。

実は塾生の多くがスマホを持っている。無料塾に通いながらスマホ?とも思うだろうが、通われるご家庭の多くは逆にスマホを持たせてる。例えば早朝から夜遅くまで仕事なので、子供らとの通信用等で必要不可欠なものなのだ。また、高校生になればバイトもできる。その際、仕事先との連絡でスマホは必須だ。これは親御さんの車所有にも通じるが、現代では稼ぐために持たざるを得ないのだ。そして、その維持費のためにまた働かなければならない。ちょっとした負のスパイラルとなる。

むしろ、スマホを必要としない方が満たされているのだ。

精神的にも。

上記の体つきにしてもそう。まったく食べ物がないというわけではない。むしろ、お金がないからずっと袋麺だったり、ご飯に何かをかけるだけなど、栄養面での偏りがひどい。炭水化物主体の食事となり、それで逆に太ってしまうこともある。栄養バランスのいい食事などとれないのだ。

以下に書くことは無料塾の塾生とはまったく関係がない。関係ないが、無関係ではない。そして無料塾に限らず、すべての子供達に関係する話なのでぜひ一読してほしい。

また、芸能人が薬物で逮捕された。とんでもない大馬鹿だ。

この薬物もまた貧困と密接に結びつく。お金がないのにクスリなんて買えないでしょ?、というのは大間違い。むしろ、お金がないから薬物に手を出す。楽しみがそれしかないのだ。そして、現実逃避できる。

以前のブログにも書いたが、貧困の最大の問題点は自己否定感の増大だ。自分には価値がないと自暴自棄になる。ところが、薬物をやっている間はそれを忘れられる。むしろ、高揚感がある。今まで感じなかった世界の入り口に立つ。

かといって高価なものには手がでない。そこでシンナーなど余計に体がボロボロになるものに手を出す。シンナーなんて昔の話でしょ、ではないのだ。

そこにつけ込む奴らがいる。報道されているMDMAを見て愕然とした印象を持つ方もいるだろう。海外のお菓子と言われればわからない。シンナーやっている女の子がいると聞けばすぐに駆け付け、もっといいものがあるよと話しかける。拒否する子もいるが、上のような一見しておしゃれなラムネみたいなものであればわからず口にしてしまう子もいるだろう。あとは薬づけにして体を売り飛ばす。

そして、その儲けた金でまたクスリを買い、別のターゲットを探す。

法務省「犯罪白書」によれば、女子の少年院入所者理由で1位は「覚せい剤取締法違反」だ。なんと25%も占める。4人に1人がクスリ漬けなのだ。ちなみに男子の1位は窃盗で、覚せい剤は1ケタ前半台を推移する。

女子はターゲットとなりやすくもあり、また女子自体がその傾向にある。男は道を外れたら別の世界でのし上がってやろうと、それこそ暴力をもってしてもピラミッドの頂点に立とうとする。が、女の子は内に向かっていく。自暴自棄になる。破滅のストーリーを描く。リストカットをする子が多いのも圧倒的に女子だ。そこにクスリの誘惑が入り込んでいく。

誰がやるから軽いとか重いとはないが、それでも彼女たちの憧れである芸能人が薬物をやる影響はとてつもなく大きい。沢尻は大馬鹿野郎だ。

自らのことを告白すると、人生で2度ほど誘われたことがある。1度は中学を卒業してから大麻を。2度目は大学になってからLSDを。ともに断った。その人達とは二度と顔を会わせないようにした。縁を切ったからその後、その人達がどうなったかはわからない。が、実にさりげなくごく普通に持っていた。まさに今そこにある危機なのだ。

自らを守ることができる人はいいが、そうでない場合もある。親、周りの大人の役割と責任は大きい。

https://sagamihara.keishoseminar.com/

投稿者: keishoseminar

中学受験・高校受験「慶翔ゼミナール」 相模原市中央区相模原2-12-21 JR相模原駅 南口から徒歩5分、住宅街にある学習塾です。 自宅1階を改装し、妻と2人で全塾生を指導します。 今年で開塾18年目となります。朝塾、やっています。

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2件のコメント

  1. 泣きそうです。
    悲しくなります。
    自分のこと大好きで
    いられる大人になって
    欲しいと切に思います。

    1. 私も何度か自分で自分をあきらめそうになったことがあります。
      ですが、その時思い浮かんだのは、いつも母の顔でした。
      自分を愛する人がいてくれることが自分を愛する第一歩なんだと母から学びました。
      今は妻の顔が思い浮かびます。
      コメント、有難うございます。

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